adhdは、セルフチェックはできますが、では、いったい病院に行って子どもは、どんなテストをしてadhdと診断されるのでしょうか?
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病院でのadhdチェックテストってどんなの?
adhdの病院での診断テストは、アメリカ精神医学会の診断基準であるDSM-5を使い専門医が診断します。
DSM-5以外には、世界保健機関(WHO)のICD-10が使われることがあります。
adhd診断テストのDSM-5ってなに?
DSM-5は、アメリカの精神医学会の診断基準で、使わることが多い診断方法です。
DSM-5とは、精神疾患の診断・統計マニュアルです。本来、アメリカの精神科医が使うことを想定して作られましたが、事実上、世界で使われています。
DSMは、1952年出版され、その後数回、改訂版が発行され、このDSM-5は、5回目の改訂版になります。
DSM-5のadhdの診断基準
A1:以下の不注意症状が6つ(17歳以上では5つ)以上あり、6か月以上にわたって持続している。
a、細やかな注意ができず、ケアレスミスが多い
b、注意を持続することが困難
c、上の空や注意散漫で、きちんと話が聞けないように見える
d、指示に従えず、宿題などの課題が果たせない
e、課題や活動を整理することができない
f、精神努力が必要な課題を嫌う
g、課題や活動に必要なものを忘れがちである
h、外部からの刺激で注意散漫になりやすい
A2:以下の多動性/衝動性の症状が6つ(17歳以上では5つ)以上あり、6か月以上にわたって持続している。
a、着席中に手足をもじもじしたり、そわそわした動きをする
b、着席が期待されている場面で離席する
c、不適切な状況で走り回ったり、よじ登ったりする
d、静かに遊んだり余暇を過ごすことができない
e、衝動に駆られて突き動かされるような感じがして、じっとすることができない
f、しゃべりすぎる
g、質問が終わる前にうっかり答え始める
h、順番待ちが苦手である
i、他人の邪魔をしたり、割り込んだりする
B:不注意、多動性/衝動性の症状のいくつかは、12歳までに存在していた
C:不注意、多動性/衝動性の症状のいくつかは、2つ以上の環境(家庭、学校、職場、遮光場面など)で存在している
D:症状が社会、学業、職業機能を損ねている明らかな証拠がある
E:統合失調症やほかの精神障害の経過で生じたのではなく、それらで説明することもできない
参考:http://www.e-club.jp/adhd/adhd_basic/7999.html
スポンサーリンクadhdの診断テストICD-10ってなに?
ICD-10は、世界保健機関の診断法です。
ICD-10では、自閉症傾向と社会的相互関係における質的な異常と度が超えたこだわりの2点からチェックしています。
非言語コミュニケーションの視線や表情や姿勢や身振りなどが適切な使い方ができているか、友人関係が築けるか、他人の情動に対する反応が歪んでいないか、喜びや達成感を他人と分かち合うことができるか、などが異常が認められたら、自閉症傾向があると判断されます。
ICD-10の診断基準
不注意:下記に挙げた症状のうち少なくとも6つが、6ヶ月間以上つづき、日常生活で不適応を起こすほどで、子どもの発達段階とアンバランスであることが条件です。
・指示に従えない。または学業や仕事などの作業を完遂できない。反抗や指示を理解できないためではない。
・宿題のように精神的な集中力を必要とする問題を避けたり、たいへん嫌う。
・学校の宿題・鉛筆・文房具・本・おもちゃ・道具など、勉強や仕事などの作業に必要なモノをなくす場合が多い。
・外部からの刺激があると簡単に注意がそれてしまう場合が多い。
・日常生活の活動で物忘れが多い。
・学校の勉強・仕事・その他の日常的な活動において、こまかな注意を払えない場合が多く、またうっかりしたミスが多い。
・仕事などの作業や遊びの活動に注意集中を持続できない場合が多い。
・周りからみて、自分に言われたことを聴いていないように見える場合が多い。
・課題や作業をとりまとめるのが下手な場合が多い。
衝動性:下記に挙げた症状のうち少なくとも1つが、6ヶ月間以上続いて、日常生活で不適応を起こすほどで、子供の発達段階とアンバランスであること。
・他人を阻止したりじゃまをするケースが頻繁に見られる。たとえば、他人の会話やゲームにやたら割り込む。
・社会的に遠慮すべきところで、不適切なくらいにやたらにしゃべる。発症は7歳以前。
・質問が終わる前に出し抜けに答えてしまう場合が頻繁に見られる。
・列に並んで待ったり、ゲームや集団活動の場で順番を待てないケースが頻繁に見られる。
過活動:下記の症状のうち少なくとも3つが、6ヶ月間以上続き、日常生活で不適応を起こすほどで、子供の発達段階とアンバランスであること。
・遊んでいて時に尋常でないくらい騒がしかったり、レジャー活動に加われない場合が多い。
・過剰な活動パターンが特徴的で、社会的な状況で要請があっても実質的にその行動パターンが変わることはない。
・おとなしくするべき状況でも、やたら走り回ったりよじ登ったりする。青年期や成人している大人の場合ならば、落ち着かない気分がするだけ。
・座っていて手足をモゾモゾさせたり、からだをクネクネさせること頻繁にある。
・教室内や着席しておくべき状況の場合でも席を離れる。
参考:http://blog.livedoor.jp/ky_test/archives/678995.html
合併する症状の診断や鑑別のための検査
発達障害には、様々な合併症があります。たとえば、知的障害、てんかん、感覚過敏などです。それらが合併していないか検査することがあります。そのときする検査がこちらです。
●知能検査
精神年齢やIQ(知能指数)、知能偏差値などによって測定されます。ウェクスラー式知能検査、田中ビネー知能検査などがよく使われます。この知能検査をすることで、発達障害と地位的障害の合併の有無がわかります。
●脳波検査
発達障害の合併にてんかんも含まれるために、この検査をすることがあります。自閉症スペクトラム障害の場合は、狭い空間に入るとパニックになるために注意が必要です。
●鑑別のための検査
発達障害の症状と似ている障害と見分けるため、遺伝子検査や血液検査などその他様々な検査を行うことがあります。精神疾患との合併症の疑いが見られる方には、精神病に関する検査をすることもあります。
まとめ
もしかしたら、我が子がadhdかも・・・と不安になり病院に行くけどいったいどんな診断やテストをするのか不安がありますよね?
日本では、この2つの、DSM-5とICD-10の診断テストが多いようです。項目も紹介していますので参考にしてみてください。
このチェックが全ではありませんので、専門医は総合的な子どもの様子をみて判断してくれます。
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